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ひとときをすくう [子育て]

9月のある日の会話(〇〇、は、子どもの名前です)


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子「ジャムおじさんとバタコさんが『食欲の秋』って言ってた」


私「ふーん。『スポーツの秋』なんてのもあるよ。〇〇の場合は『読書の秋』かな」


季節は、関係ないか。注意しないといつまでも本を読んでいる子だ。最近はイラスト入りの『ファーブル先生の昆虫教室』というのを熟読中。


私「あと、『芸術の秋』っていうのもあるよ」


子「ゲイジュツ・・・?」


私「絵を描いたりさ、音楽とか・・・あとは・・・」


ふと、ゲイジュツってなんだ?と思う。国語辞典に手が伸びる(小学生低学年向けの全部ふりがながふってあるもので、千円以下だったときに買った。ビバ!楽天スーパーセール!)。


私「ゲ・ゲイ・ゲイジュツ・・・あった・・・えーと『心に感じたことや思ったことを、形、色、音、声、ことばなどであらわすこと』・・・ほぉ、つまり短歌や俳句もだ」


子「じゃぁ、〇〇は、春がゲイジュツだ」


私「春?」


子「〇〇が初めて作ったハイク」


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あ、と、思い出した。子どもが人生初めて俳句を詠んだのが、今年の、春を待つ2月だった。内容は


『さくらまん

 かいのときにいき

 たいなまた』


というもの。突然の句またがり(あのころは『プレバト』の俳句の部分だけ、たまに一緒に見ていたからかな。いまはめっきり)。半年前の、自作の俳句を覚えていることに驚いた。



子どもが5歳になり、今やっと感じていることは、一緒の時間の貴重さだ。それは、もうすぐ終わってしまうだろうから。つい最近まで「いかに一人の時間を確保するか」に必死になっていた(締め切りに追わていれば今もでそうだけど)。「子育てなんてあっというまよ~」なんて人に言われても、「だけど!今!助けて!誰か!」というしんどい時期の連続。


しかし。「友だちと遊んでくるね」と言ってランドセルを置いて行く時期が、現実味を持って近づいてきた。来年の春からこの子はひとりで街を歩く。危なっかしいったらない・・・。訓練のため、いつもは自転車で行く幼稚園までの道のりを、子どもに歩かせはじめた。ふらふらとふざけ歩きをし、興味があるところで止まる。「はやく!」「横ちゃんと見て!」「端っこ歩いて!」等と叱りながら、30分歩くと、こうやって声が野太くなっていくんだなぁ、と思う。


IMG01115_1.jpg



1歳の誕生日から、身長を柱に油性ペンで記している。一歳のころはこんなに小さかったんだ、・・・と涙が出る。確かに、この大きさの子が、うちにいた。階段に手をついて、登っていた。今は、112cm、18kg。外で抱っこされるのは恥ずかしい、とのこと。


もうすぐ本当に楽になるなぁ、と思う。自分で着替え、排泄を済ませ、外を歩く。0~3歳のあの頃からしたら、夢のような楽さなのだなぁ。冷蔵庫を開けることを教えていないから、食べるもののルールを作って、いざというときにも備えよう。


一瞬で過ぎていく。このひとときを忘れないために、短歌を詠んでいたりもする。活字で残るありがたさ。掲載されたものをそのうち載せようと思います。

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