「くやしい」を知る [子育て]
(幼虫だったカブトムシが成虫に)
〇 「くやしい」を知る
幼稚園生活の一学期が終わった。こどもは今、3歳4ヶ月。
ある日何度言っても靴下をはかないので「じゃぁお母さんの方が先にはくからね!」「ダメー!」そして私が先にはき終え「お母さんの方が早い!」と言ったら、こどもは泣いた。「なんで泣いてるの」「〇〇がさきにはくんだー」「どんな気分?」「・・・」「それが『くやしい』っていう気持ちだ」。
幼稚園には自分より大きい子がいる。自分よりはやく着替えられる子がいる。今まで自分が一番と思って育ったわが子にも、そういう事実が見えてきたはず。帽子を引っ張られて泣いた。プールで水が目に入って泣いたなど、話してくれる。
揉まれろ、揉まれろ、ひとりっこ!
「幼稚園に行きたくない」と言ったことがない。今のところ、行きたくて仕方ないようだ。
遠足に、盆踊りに、スイカ割り。幼稚園の行事ひとつひとつが、子供にとって貴重な思い出になっている。感謝しかない。
(去年はカブトムシを触れなかったのに!)
〇 ののさまの、すんなり
こどもが2歳の時、「『カミサマ』ってなに?」と聞かれたことがある。ドロップスの歌の「むかしーなきむーしかみさまがー」のせいだ。
うーん、と、うなったまま、まったく答えられなかったことを思い出す。
お寺の幼稚園に入り、いろんな歌を習ってくる。参観日にこんな歌を歌っていた。
「しっている」
ののさまは
くちではなんにもいわないが
ぼくのしたことしっている
ののさまは
くちではなんにもいわないが
あなたのしたことしっている
月に一度、本堂参拝がある。お堂には、観音様の像。それが「ののさま」だ。園児たちは正座(「お母さん座り」と教わっているようだ)をして、お数珠を一人一つもらう。
こどもが手を合わせて目をつぶって祈る(おやつのことを考えているかも知れないけど)ことの驚き。「ののさま」がすんなり入っていっているよう。
「片付けできないと、サンタさんはこの子おもちゃいらないのかなーと思うよ」など、今までサンタさんをなまはげのように使っていたけど、これからは「ののさまがみているよ」と言えるのかも知れないと企む母。
クリスマスにはクリスマスの行事をやってくれる、楽しいお寺の幼稚園。
(虫が好きになって良かった。みみずを虫かごに入れたりするのを、私は悲鳴を上げないように見守っている)
〇「遊ぼうよ」と私から
ある日ふと気付いた。「遊ぼうよ」と私からこどもに言ったことのない3年だった。
常に5メートル以内にいる。いつも話しかけてくる。一休みも出来ない。「お母さんいまお皿洗ってるじゃん!」「洗濯物ほしてるから!」「じゃぁ誰が料理作るの!」など叫びながら。
一つ家事が終わって「ちょっとお茶を飲ませてください」と椅子に座ろうとすると、その椅子にブロックが並べてあり「なにいろにしますか?」とお店屋さんごっこが始まる。もっと体力があれば、続けざまに家事をやっつけたり、子供の寝た後に家事をやろうというパワーが出るのかもしれない。それは申し訳ない。
幼稚園が始まり、年中、年長さんをみていると、友だちと遊ぶのが楽しそうだ。ああ、私と遊んでくれるのもあとちょっとなんだな・・・。一食は総菜を買ってきて、30分でも「よーし好きなことして遊ぼう!」という日を作ろう・・・と画策しているところ。
もしかしたら、働くお母さんたちの方が「こどもと遊ぶ時間」を意識しているのかも知れないなぁ。
〇 絵本だけは
寝かしつけのときに絵本を読むことだけは続けてきた。思えば赤ちゃんの時からカレンダーの数字が気になっていた子だ、文字が好きで、ひらがなを覚えるのが早かった。
「これが『あ』だよ」、というように、私が教えることがなかったのはちょっと寂しい。「文字の読み書きは遅くて良い」みたいな説を聞き、まだ良いだろうと思っていたら、しまじろうの教材などで覚えてしまった。
先日の終業式でもらってきた、キンダーブック。
初めて見た絵本を、今はこのように読みます。
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(再生できるかわかりませんが)
「どどどど」と最初に言っているのは、「どろどろ」。ラ行が相変わらず。
書きたいことが書き切れませんがこの辺で。